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例えば、ヒロインが全員に無条件で好かれることに
戸惑うのも面白かったです。
「私なんか皆に好かれるような人間じゃないわ」ってな。
乙女ゲだと当たり前ですよね。
宇宙の女王だの龍神の神子だの正気じゃないんですけど、
馴染みきっていた私には新鮮でした(笑)。
だって、八葉どもが神子を好きなのって
ブラックボックスだと思うしな。
(そういやプロローグでアリスの姉・ロリーヌの語る
《夢=願望充足》の原則は話に効果的だったと。)
何故、アリスが好かれるのかも、ヒントですよね。
アリスが《彼ら》を大切に扱っていたから。
プレイ途中で正体に気がついたひと、いるのかな。
私は盲点でした。



ヒロインのアリス・リデルに続いてキャラ別雑感行きますか。
途中なので随時追加します。


白兎・ペーター・ホワイト



今回ポジション的に優遇されているのは文句なし白兎です。
アラ・ロスとは違った意味で攻略対象全員が壊れています。
アラ・ロスよりも狂い方に必然性があります。
そこは好評価です。
白兎の狂信的な愛情って恋愛感情ではなくて、
アリスの好きとズレがある
ところが良かったな。
真相エンド後にプレイすると切ないです。
姉妹間の愛憎だの確執だのという前に、
アリスは一方的に姉に負けてますね。
ペーターとナイトメアだけは、
アリスの望みを知っていて、
しかもアリスの幸福を切実に願っているのが
白兎な訳でそらまあ美味しいポジションであらせられます。
この際粘着質な愛し方よりも二面性よりも
インテリ眼鏡よりもウサ耳よりも
そのポジショニングだけでたまらんですよ。
以下、核心。注意です。

アリスは姉に負い目を感じていますが、
白兎がアリスを愛していることこそ、
アリスの姉に対する愛情を証明している。
その事実が何よりもロマンチックです。一押しですね。


ハートの女王・ビバルディ



続いて女王・ビバルディ。意外に男性陣よりもときめいた。
このひとえらい可愛いです。プレイ環境の関係でボイスオフにしていますが、
一番声が聴きたくなりました。
大人の女性と女の子が絶妙なアンバランスで
並存しているとこが良い!
キングとの関係もたまりませんよ。
本来鎮めるべき存在のキングの思惑は多くは語られませんが。
多分キングが好きで、でも分かってないんですよね。
キングも存在感薄いくせに良い味出していて、
想像以上にクレイジーでした。
この夫婦は割りと好きです。
でもちょっとビバルディが可哀想。
アリス自身の言葉を借りれば、永遠の《潔癖な少女》。
常に苛立ちに苛まれている彼女はハートの国の女王に
似つかわしくゴージャスで倦み疲れています。
百合ではないですね。一癖ある逸脱した友情。
優しくて甘い関係は同性ならでは、でしょうか。
あと回想イベントひとつ。


ハートの騎士・エース


黒いです。壊れてます。
壊れ方が分からないところが奥深い。
強くて根が明るくて爽やかな好青年で、
心の闇とかがある訳でなく、根っからおかしい。
そこが怖い、白兎よりも手に負えない感じで
意外性たっぷりでした。
このハートの国だと、命が軽い。
エースもまた自分自身が代替可能であるとして
女王の処刑を制止するアリスを不思議がります。
壊れてはいないけれど狂っている時計、
その設定をフル活用したルートだったかな。
回想出来ないからちょっとアレなんですが。
一番掴みどころのないキャラクターです。今んとこ。
「変わることが、そんなに大事なことなのか」
プロモでもありますが、
変わらないエースと変わりたいアリスのギャップこそ、
《彼ら》と余所者の溝でそれ故に
エースはアリスに惹かれたのではないかと。
《彼ら》は永遠に変われない訳ですから。
なので、友情関係の方が個人的には萌えます。
すれ違い、ニアミスで互いに認め合う関係が良い。
っつかぶっちゃけ恋愛するのが
怖い相手でしたね、二次元にしろ。

以上、ハートの城陣営でした!

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