『遙かなる時空の中で４』

ネタバレ配慮なしです、ご注意を。

実は発売日二日後にサブキャラ含む全員攻略完了していました。
トレジャーボックスを喜び勇んで買ったは良いものの、
正直もにゃもにゃする出来でした。
シナリオ、投げっぱなしで補完のしようもない…。
のめりこむ程の出来ではなかったように思います。

攻略順序は風早⇒那岐⇒忍人⇒布津彦⇒アシュヴィン⇒柊
⇒サザキ⇒遠夜⇒風早だったかな？

システムについて。快適です。特にクイックセーブ＆ロードは重宝。
戦闘はキャラクター同士の台詞のバリエーションが豊富で楽しい。
ステータスの成長した後半戦はほぼスキップしっぱなしなので、
作業感は拭えません。　欲を言えば、スキップ機能の他に
一気に未読の台詞まで飛べるジャンプ機能が欲しかったと思います。
遙か３の運命上書きシステムを一部継承し、
章別にやりなおしていく形式です。

今作の最も大きな敗因は何だろうなーと考えてみたところ、
やっぱりシナリオが悪いと思います。
何だろう、色々と枝葉末節が気になって
話に入っていけませんでした。
置き去りにされた感じ。
それと攻略対象によってシナリオの完成度にバラツキがありすぎる。
美味しい設定を山ほど盛り込んで未消化にするくらいなら、
エピソードをもっと絞り込んでくれたらよかったのにー。
面白くなりそうな予感はあるのに、
そのまま淡々と終ってしまったり、残念で仕方ない。
恋愛要素も薄いし、その癖にメインシナリオも割と安易なので、
どっちつかずで中途半端なように思いました。
面白いところも、萌えたところも、ちゃんとあったんです。
でも期待しすぎたかなーがっくり。

例えば、おそらく神子の荒御霊を鎮める能力って、
龍神の加護に由来するものなんですよね？
でも実際には龍神の恩寵は既に失われている訳で…。
千尋の感情表現も偏りがあるので、
中つ国に思い入れている理由がサッパリ分かりません。
幼い頃の記憶が無くて、物心つくまで
現代日本で暮らしていたとしたら、
まだこちらの世界に愛着があるんじゃないのかな、とか。
王族としての自覚を持つきっかけみたいなのもなかったし、
割とすんなり自分の立場を受け入れてしまうんですよね。
そういう個性なのかもしれないし、千尋は好きなのですが、
何か勿体無い気がする…。
淡白なんだよー！！
プレイしている最中は常時裏拳突っ込みでした。
特に今回のボス、輝血の大蛇こと黒龍な！
お前３で朔にメロメロだったじゃねえか！
どの口で人類は愚かなどとほざくんだこんにゃろー。
真のボス白龍も引きこもってないで何とかしてやってください。
歴代龍神の神子で実は朔が一番ドラマチックな恋を
していたんじゃなかろうか。

３も４もそれぞれ好きですし、違うゲームです。
が、運命に抗う力、という意味では３の方がよく
あらわしていたと思います。
自分で道を切り開く爽快感がないのが一番悔しいなー。
忍人に泣いた全ての二の姫の切なる願いだと思うんですよ。
今、ここに、逆鱗があったら…！！


しばらく『遙か４』の語りを日記でグダグダとしていきます。