愛さえあれば

斉藤美奈子にハマってます。
辛口で切れ味の良い書評が面白すぎ。
耽美小説の反動でか、
書評系の本もいくらか借りてみたりしました。

山藍紫子の著作を片端から読んでいるところですが、
個人的に非常に当たりはずれが激しい作家です。
文章そのものは安心して読めますし、上手い。
どれも安心して読めるレベルです。
８０１の中にはトンデモなのが多いんですよね・・・。
それはそれで愛しかったりもしますが、
笑うしかないものもかなりある。
こんな日本語、聞いたことねえよ！　みたいな。
萌えれば帳消しなんですが、それ以前の問題として。
何故あたりはずれが激しいかというと、純粋に好みの問題です。
私は愛情はあるのに、
意地を張ったり誤解していたりでスレ違う夫婦という設定が
大変好きでして、
ハーレクイン的展開も実は相当好きなのです・・・。
逆に絵に描いたような美少年の受けは苦手なので、
後者のタイプはあんまりときめきません。

最近友達に脳内プロットを語るたびに、
「出たよ、かみやのお家芸が～」と言われまして、
どうもすれ違いラブには相当思い入れがあるらしいです。
激痛ですね。でも、好きなんだなー。

夢は金で買えるよ？

LALA本誌連載が面白すぎて、
『金色のコルダ』ＣＤドラマ廉価版四枚購入してしまいました。
いいさ、踊らされてやるよ・・・！！
コーエーとなら一晩中踊ってもかまわないさ。

野朗共のモノローグが愉快すぎて
笑い死にするかと思いました。
すっかり忘れてましたが、
ゲームの設定ではコンクール参加者は
全員ファータが見えるんですよね。
柚木が普通にリリと話してたりして、
マジで笑えます。
マンガやアニメではリリと話している場面があるのは
主人公のみですよね？
大体妖精の存在を知っていたら、
素人がヴァイオリン弾いていて
疑わしく思わない訳が無いですし。
ゲーム中、主人公が自分について
葛藤する描写はゼロです。
コルダは限りなく主人公＝プレイヤーなゲームなので、
何を思っているのかはプレイヤーの想像次第な気がします。
私はマンガ版の《日野香穂子》が割りと好きです。
っつか、二年生コンビとフラグ立ちすぎてませんか！？＞本誌
ま～　金沢辺りとフラグが立ってしまったら
一気に泥沼だもんな・・・。
月森とくっつくのが一番オーソドックスではないかと
個人的には思ってます。

遥か３の私服は気が遠くなりそうでしたが、
コルダ２は予想の範疇でほっと一息。
反面物足りなくもあり・・・（笑）。
どうせプレミアムボックスで買うんだろうな・・・（涙）。

耽美小説

山藍紫姫子にハマってます。
正統派耽美小説、といった感じ。
妖しいです。
オススメは両性具有モノ。
ハーレクイン風の８０１ですよ。
お好きな方にはたまらないのではないかと。

現在もっとも入手しやすいのは
『アレキサンドライト』でしょうか。
マクシミリアンも格好良いんですが、
当て馬のラモン将軍にもクラクラきました（笑）。
年下ってのを気にしてるのがたまりません。
『イリス』はまさしくハーレクインで、
色々な意味で面白かったです！
最後に読んだ『冬の星座』は、
上記の二作と異なり
手術によって無理矢理去勢させられてしまうので、
とても愛せないのではないかと心配になりました。
基本はハッピーエンドです。
私はハーレクインも作者の名前で作風が分かる程度には
読んでいるので（・・・）、
そうそう、ハーレクインってそうなんだよね！
と大喜びでした。
ハーレクインの場合、
お互いを想いながら誤解や意地の張り合いで
なかなか結ばれません。
大好物なんですよね・・・（激痛）。
スレ違いラブですか。

『アレキサンドライト』は８０１の古典なので
一読してみて損は無いですよ。
角川文庫なので恥ずかしくもないし（笑）！

『Under the Moon』 レビュー

高水準の乙女エロゲ。
しかし萌えられなかったよ・・・。
主人公に馴染めなかったのが敗因。
可愛くない訳ではない。
しかし、あの大きすぎる胸で萎える・・・というか、
攻略対象自体は可も不可もなかった。
純然たる好みの問題として、
私は主人公に感情移入出来る物語型の方が好みです。
それを抜きにしてもあまりに幼稚な思考にちょっと・・・。
自分を重ねるタイプのヒロインではない。
ストーリーもあってなきが如し。
単純に気軽にエロが欲しい、
インスタントなエロ！　を求める向きの方にオススメします。
辛うじてレニにときめきました。
多分セイジュあたりが乙女のハートに訴えるのではあるまいか。
またも客観点と主観点にギャップが。
すみません、キャラ別詳細レビューは次回に。

『ぷり・プリ』も全クリしましたので
そのうちレビューあっぷします。

『アトラク・ナクア』 レビュー②

『アトラク・ナクア』は切なかった。
ゲームの特質に合った文体で、
伏線の回収もうまい。
バッドエンドひとつ、グッドエンドひとつでした。
立ち絵のバリエーションはありませんでした。
表情・ポーズの変化なし。
けれど不満はありません。
スチルは十分。音楽は素晴らしい。
音楽のために２８００円払う価値があります。
とにかく安い、ですよね。
メッセージを瞬間的に表示する機能がないのがちょっと。
古いので現在の操作性に慣れていると
辛いかもしれませんが、
それを補って余りある面白さ！
女郎蜘蛛の化身初音を筆頭に
キャラクターの造形も良くできています。
正ヒロインの奏子の健気さ、一途さには目に涙が滲みました。
エロはエロいですが、綺麗な感じ。
生臭くない、というか。エロいんですが。
宿敵との対決、終章。
本性をあらわにした巨大な蜘蛛の姿をした初音の傷を
案じる奏子には参りました。
最後の蜘蛛の台詞は深い。
情、絆がテーマでしょうか。
泣けますよ～！　オススメ。


次回は『Under the Moon』レビューでっす！